はじめに
ほんとにあった!呪いのビデオ26のレビューです。前回は怖すぎましたが、今回はどうでしょうか。
バンコク観光(ちょい怖)
概要
タイのバンコクに旅行に訪れた投稿者が、とある寺院に立ち寄る。その寺院では、現世における煩悩を捨て去るために、108個の壺が巨大な寝釈迦仏の前に並べられている。その寝釈迦仏の足の方から1枚ずつコインを入れていくことで、煩悩を捨て去ることができると言われるそうだ。カメラはその壺をカメラで追って行くが、その中の1つの壺内に子供のような顔が浮かび上がっていた。
感想
バンコクのワットポーと言う寺院のようですね。カメラは俯瞰気味に横移動で壺の中身を撮していくのですが、その1つの中に子供のような顔があります。予想外なので、ちょっとだけビックリしますが、そんなに怖くはありません。つかみとしてはまあまあですかね。
セミナーキャンプ(かなり怖い)
概要
とある企業か何かのセミナーキャンプの様子で、ログハウス内で自己紹介が始まる。背後の窓から女性が顔を覗かせている。何人かの自己紹介が終わって、1人の男性の自己紹介の後、頭を下げたその背後に先ほどの女性が立っていた。
感想
ログハウス内で、「〇〇から来ました、〇〇でーす。よろしくおねがいしまーす」。みたいな感じで、各人が自己紹介しているんですが、その背後の窓に女性の顔があります。さらに何人か後に男性が「よろしくおねがいしまーす」とぺこりと頭をさげると、今度はその背後、めっちゃ近くに同じ女性がぼっと立っているというもの。無表情で、結構インパクトがあり怖いです。
この映像は、地上波のバラエティ番組でも、よく取り上げられていた記憶がありますね。
湯灌(怖い)
概要
仲間内での悪ふざけで、男性である投稿者に女性メイクをする女性。その様子を撮影した映像に、不可解な姿が写り込んでしまった。
映像を受け取ったスタッフが取材の段取りをしていたが、メイクをしていたその女性が、事故に遭い入院してしまったという連絡が入り、一旦取材がキャンセルされてしまう。後に改めて投稿者の田中さんに話を聞くと、この女性(黒川さん)は交通事故に遭ってしまい、現在意識が戻っていないという。聞くところによると、ノーブレーキでガードレールに突っ込んでしまったそうだ。そして、彼女は結婚式場でメイクをする仕事をしており、問題の映像を見て、葬儀社でのバイトを思い出した、と語っていたことがわかった。葬儀社で遺体にメイクを施す仕事していたというのだ。この仕事は「湯灌(ゆかん)」と呼ばれる。その後、彼女が黙り込んでしまったため、それ以上の詳しい話は聞けなかったそうだ。
スタッフは田中さんを通じて、黒川さんの彼氏に電話インタビューを行うも、彼も葬儀社時代の話は詳しくは知らなかった。だが、その葬儀社の大体の情報を聞き出し、当時の同僚にコンタクトを取ることに成功する。同僚は、黒川さんが交通事故で損傷の激しい遺体にショックを受け、それがきっかけでその葬儀社を退職してしまったことを話してくれた。
スタッフはプライバシーに細心の注意を払うことを条件に、黒川さんの元同僚に協力してもらい、葬儀社をやめてしまうきっかけになったその事故について調べてみる。すると、なんとその事故は黒川さんの事故と現場が数十メートルしか離れていないことが判明した。
ここで問題の映像が紹介される。
田中さんが友人のカップルと遊んでいるときにデジタルカメラの動画モードで撮影した映像。そのすぐ脇のテーブルの下に血みどろの女性の顔が横たわってこちらを睨んでいる。この女が、黒川さんが葬儀社を止めるきっかけになったという女性なのだろうか。
感想
ふざけて男に女メイクしている場面で、座卓テーブル(ローテーブル)の下に女が横たわっており、血まみれのように見えます。遺体のあまり姿ににショックを受け吐いてしまい、そのまま家に帰って仕事をやめてしまう程、遺体の損傷が激しかったと言う割には顔はちゃんとしています。まあ、その下が酷かったのかもしれませんが(実際に見たらその方がショックは大きいかも)。ただ恨めしげな表情はかなり怖いかもしれません。
それにしても、黒川さん別に何も悪くないじゃん。彼女を恨むのは筋違いだと思うんですが、霊とはとり憑きやすい人に取り憑いてしまうものなのでしょうか。ちょっと理不尽です。
廃屋の住人(怖い)
概要
廃墟探検が趣味である投稿者が、とある廃墟を探検した帰り道に偶然別の廃墟を発見する。侵入し、しらみつぶしに物色する投稿者ではあったが、よせばいいのに閉じられた押入れを開けてしまう。異様なことに、押入れの下の段全体がブルーシートで覆われている。これまたよせばいいのにブルーシートを剥がしてみると、寝床のように布団が敷かれていた。またまたよせばいいのにその布団をめくりあげると、そこにはミイラ化した死体が横たわっていた。さすがの投稿者も狼狽し、恐怖からうめき声をあげつつ、慌ててその場を後にし、すぐに警察に通報することとなった。
しかし、逃げる途中の映像に、押入れとはまったく別の場所にも、先ほどの遺体と同じものが横たわっているのを、記録してしまっていた。
感想
本物の死体を発見してしまうという、心霊的なものとは別の恐怖があるでけでなく、逃げる道中にも写っていたという、ダブルパンチ的映像でインパクトはかなりあります。それにしても、あんな蛙がゲコゲコ鳴いているような環境で、遺体がミイラ化するなど、あり得るのでしょうか。
ブルーシートを張りめぐらせるということは、死期が近いことを覚悟していたのかもしれません。遺体を発見してもらいたくて、投稿者は呼ばれたのかもしれませんね。
オークション(怖くない)
概要
当時大学生で、卒業を控えていた投稿者。お互い就職も決まり、もう頻繁に会えなくなるからと、ちょっとしたお別れ会という名の飲み会を、自室アパートで開催する。歓談の途中で足りなくなった氷を、冷蔵庫に取りに行く投稿者を、友人のカメラが追う。開け放たれた冷凍庫の中に、恐ろしいものが写り込んでいた。
彼は既に引越し時にその冷蔵庫は処分してしまったのだが、新品ではなく、ネットオークションで購入したのだと言う。その落札記録から、出品者はリサイクルショップの店長であることがわかり、取材を行う。店長によると、その冷蔵庫は久しぶりに会った同級生から譲り受けたものだそうである。その同級生(矢川さん)とは、あまり親しくはなかったため、本人に改めてコンタクトすることはできなかったが、勤めていた運送会社の元同僚から話を聞くことができた。
その元同僚によると、運送会社を辞める数年前には妻を亡くし、辞める直前には自分の子供が、冷蔵庫に閉じ込められて亡くなっているということがわかった。まさか問題の映像の冷蔵庫は、矢川さんの子供が亡くなったという、その冷蔵庫なのではないだろうか?
感想
取材のみで怖くはありません。
合唱(ちょい怖)
概要
結婚を控え、実家に帰った投稿者は、中学時代の思い出の品のひとつである、クラスの合唱の映像を久しぶりに見ていた。すると、当時密かに思いを寄せていた、クラスメイトの1人の女生徒におかしな点を発見する。それは、その子の背後にもう1人のその子が2重に写っているというものであった。彼女と、その後ろの彼女は、それぞれ口の動きが合っておらず、さらに後ろの彼女は何か別の言葉を囁いているように見える。
その女生徒はこの映像の数ヶ月後に病気で亡くなっているそうである。
なお、異常が起きたテープは投稿者のものだけで、他の同級生のテープは何の異常もなかった。
感想
不思議な映像ですね。2重に写っている後ろの子は、歌っているというよりは何かを囁いているように見えます。投稿者が思いを寄せていたこと、このテープだけ異常が起こったこと。数ヶ月後に亡くなってしまうこと、それらを鑑みると、ちょっと切ない気分になります。
「私を思い出してくれてありがとう」
ただ、ただですよ、逆に恨み言を囁いていたと仮定すると…
かなり怖い気分にもなります。
この合唱で歌っている曲は「大地讃頌」という歌で、学校の合唱曲としては結構有名なものみたいです。それにしても合唱が下手くそ(笑)。歌がピアノの伴奏と合ってなくて先走ってるし、ちょっと聞いていられないレベルです。こいつら絶対指揮者見てないだろ。まあ、合唱部と異なり、クラスの合唱なんてこんなものなのかもしれませんが。
シーソー(ちょい怖)
概要
夜の公園で、イチャイチャしやがっているカップル。こんな可愛い彼女がいるのに、なんだか倦怠期っぽいやりとり。シーソーにまたがる彼女の後ろに赤いワンピースを着た、子供のような姿が確認できる。その首はなかった。
かつて、この近くのマンションの屋上から転落した女の子が、施設の電線にひっかかり、、首を落として亡くなってしまうという、痛ましい事件があった。
感想
とりあえずリア充爆発しなさい(笑)
映像に映った女の子は赤いワンピースを着ているようですが、暗くて静止画像でもよくわかりません。ただ、シーソーの取っ手を握っている手だけははっきりとわかるので、そこそこ怖いです。
続・オークション(怖い)
概要
スタッフは自分の子供が死んだ冷蔵庫を、他人が使用するために手放すなどありうるのだろうか、という疑問に行き着き、調査を継続する。矢川さんがかつて住んでいたアパートを訪れ、当時の隣人で今もそこに住んでいる、木下さんに話を聞く。
彼女へのインタビューで、矢川さんとは会釈を交わす程度、お子さんと暮らしていた、事件のことは知っているという話を聞ける。だが、それ以上の詳細については、何も知らないと答えるのみであった。
その後、付近への聞き込みを続けるが、有用な情報は得られなかった。しかし、後に、インタビュー時は突然で、人前で話すことがためらわれた、という前置きで、聞き込みを行った1人からメールが届き、以下の事柄を証言してくれた。
- 警察は矢川さんの子供への虐待も視野に入れて捜査をしていた。
- 矢川さんが子供を激しく怒っているのを何度も目撃した。
- 毎晩夜泣きの声が聞こえてきたが、矢川さんの激しい怒鳴り声が続き子供が泣き止んでいた
- この件は警察にも証言済み
ここで問題の映像が紹介される。
氷を取りに行った投稿者を追うカメラ。冷凍庫の扉を開けると、ぽかんと口をあけた子供のような顔が逆さに映っている。
感想
メールをくれたのは、矢川さんのお隣の木下さんでしょうね。お隣じゃなかったら夜泣きの声など聞こえないでしょうから。メールの主が誰かわからないようにしてくれとの約束だったのでしょう。
子供は事故で亡くなったのではなく、矢川さんの虐待、あるいは殺人であったことを示唆しています。
子供が冷蔵庫で亡くなる事故というのは、僕が子供の頃はよく話題になったものです。今の冷蔵庫はマグネットの磁力だけで扉が閉まるようになっているから、たとえ子供が入り込んだとしても、中から開けられない何てことは無くなったんですよ。昔の家庭用冷蔵庫は、外側から留め金でロックするので、中からは開けられないんですよね。因みに今でも業務用の冷蔵庫は外側からロックします。これは業務用の冷蔵庫は扉がでかいので、マグネットの力だけではうまく機密性が保たれないからだと想像しています。
なので、最初閉じ込められて亡くなったという話に違和感を覚えたのですよ、閉じ込められたとしても簡単に脱出できるはずです。というか、あんな小さな冷蔵庫、普通に使っていたら食材でいっぱいでしょう?子供が誤ってはいこむ余地はないはずです。つまり、矢川さんは子供殺すために冷蔵庫に閉じ込めたということなのですね。
うすら寒い恐怖がこみ上げてきそうな状況ですが、本当にこんなことがあって検察が立件できないものかとも思います。また、矢川さんの子供の年齢を示すものが、話の中に一切出てこないのもの気になります。小学生くらいなら、あの冷蔵庫に入れるのは無理があると思いますし、幼児だったとしたら、当時、男1人で育てるのはかなりきついのでは。こんな場合、普通は親を頼りますよね。当時はまだご存命だったようですし。頼れない事情があったのなら、公的機関の援助の話とか、保育園の話などが出てきてもいいはず、などど思ってしまうわけです。
とは言っても、映像自体はなかなか怖いです。逆さで口を開けた姿にはちょっとびっくりしますし、撮影している友人がカメラ越しに見つけて、「今、なんか顔…いや…」とか言いながら、カメラを右に振って肉眼で確かめようとしている様が、とてもリアルだなと感じました。
シリーズ監視カメラ・製作委員会スタッフルーム(怖くない)
概要
以前から度々発生していた制作委員会、スタッフルームでの怪奇現象であるが、最近になってさらに頻発するようになった。ロッカーがひとりでに開いたり、花瓶が落ちたりする。とうとう菊池の残業中に、窓を横切る幽霊らしき人影を捉えてしまった。このオフィスは3階で、人が横切れるはずなどないのだ。岩澤は自宅で就寝中に枕元に人の気配を感じることがあったという。
スタッフは「ほんとにあった!呪いのビデオ24」の「ダビング」で紹介された映像のせいではないかと考える。この巻の発売後から、視聴者より数々の不幸や災いの報告が寄せられていたからである。この映像は、映画「リング」のように他者に見せることにより、災いを回避できるとの考えで、レンタルビデオにダビングされたものであった。この件に関わった、児玉、岩澤、菊池、大谷にこのテープをダビングして各自に持たせ、他人に見せるかどうかは、各自の判断に任せる、としたものであった。
児玉、岩澤、菊池の3人はダビングしたテープを他人に見せてはいなかったが、休職中の大谷は友人に見せていたという。大谷の周りでは特に怪奇な現象は起こっていないそうだ。
これ以上このオフィスを使い続けることは危険であると感じたスタッフは、一時的に最低限の書類と備品を持って、別の場所に拠点を移すことにする。
感想
スタッフルームの怪奇現象なんぞ、今に始まったことでもあるまいに、今更、とも思いましたが、窓を横切る人影は今までで一番はっきり写っていましたね。開けられた窓だけでなく、曇りガラスの向こうにまでちゃんと写っていました。自分の会社でこんなの写ったら、そりゃぁガクブルなんですけどね。
このエピソードで面白かったのは、児玉、岩澤、菊池が「負の連鎖は止める」、といった男気で誰にも見せなかったダビング映像を、ヘタレな大谷氏が友人に見せてしまったことです。岩澤の電話で「実は…見せてしまったんです…」と口ごもりながら言うのかと思いきや、「あっ友達に見せましたぁ」とあっさり言うのには、「見せたんかーい」と突っ込んでしまいました。「なんもないっすね」じゃねえよ(笑)。
感想まとめ
今回はそこそこ怖い映像もあり、メインエピソードも面白かったのですが、これ!という珠玉映像が無く、怖さ的にはトーンダウンの感じが否めません。強いて挙げれば「セミナーキャンプ」でしょうか。まあ、前巻が怖すぎましたからね、そんなの滅多にないんだよって感じもリアルなのかもしれないですけど。
別の場所にプチ引越しする様子の映像に、大変ふくよかでいらっしゃる横田氏が写っていましたね。すっごい暑そうでした(笑)。横田氏は今回のスタフロールに名前がなかったような気がしますが、本呪の映像にも最後の登場となったと思います。お疲れ様でした。
2020年2月4日追記
実はこの時点で本呪の演出補・横田氏は「横田則幸」さんで、「責任」の「横田直幸」さんとは異なります。この記事を書いている段階では2人は同一人物だと思っていました。
DVD版には、大げさな次回予告が入っているようですね。私がスカパー!のファミリーチャンネルから録画したブルーレイには、残念ながら入っていませんでした。
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