たまには普通の記事も書きますよ(笑)。
はじめに
以前に最新のプリンタードライバーをインストールしたら、その設定のデフォルトが両面印刷になってしまった記事を書きました。
Macではプリント設定のデフォルト値を変更することが、簡単にはできないので、「CUPS Web 管理サイト画面」で設定する方法を紹介しました。
でもMacの場合、片面印刷のプリセットを作っておき、それを利用して印刷すれば次回の印刷からは変更しない限り、最後に選択したプリセットが選ばれるため、通常なら特に問題にはならないのですね。
ですが、GoogleChromeの印刷は、Macの印刷ダイアログをスキップしてしまい、せっかく作ったプリセットも無視されてデフォルトで印刷してしまうのが問題だったのです。私の場合、最近「Googleスプレッドシート」を多用していたのでちょっと困ったのです。
そもそも、プリンタードライバーのデフォルトがわざわざ両面印刷になっているのが問題なわけで、これが従来通り片面なら問題は発生しないのです。なぜ、両面になってしまったのでしょうか。今回その理由が判明したのでご紹介します。
国際エネルギースタープログラム
「なんじゃらほい」って感じですが、以下のサイトをご覧ください。
アメリカ環境保護庁が定めたOA機器の省エネルギーのための規格を、アメリカ合衆国からの呼びかけに応じて。経済産業省が1995年から参加している、環境ラベリング制度だそうです。つまり、OA機器も省エネしましょう、っていう制度です。
上記サイトの青いマークを、プリンターのカタログとかで見たことがありますよね。そうです、この制度に準拠することで、「うちのプリンターは環境に配慮してますよ」をカタログでアピールすることができるのです。
最近(2020年6月1日)改定されたこの制度に準拠するために、最新ドライバーのデフォルトが両面印刷になってしまっていたのです!なんてこった。
私は、浅はかにもキヤノンのドライバー開発者が間違っちゃったのかと思っていました。でもそうじゃなかったのです、わざとなんです。
それならそれで「言ってよ!」と思いますよね。でもプリンターの変更履歴見たらさらっと書いてありました。
まあ「よく読め」って話かもしれませんが、普通気がつかないよ。てか理由は書いていないし。
という事はキヤノン製以外のプリンターでも同じことが起きているはずです。うちの会社はキヤノン以外のプリンターを使っていないのでわからないのですが、ゼロックスは以下のように報告しています。
リコーも声明を出していますが、両面印刷に関して触れていません。
というわけで
これからはずっと両面印刷がデフォルトです。
Windowsはサクッとプリントのデフォルト値を変更してしまいしょう。
Macの場合はプリセット作ってプリント時に選択。GoogleChromeの場合はコマンド+オプション+p(システムダイアログを使用して印刷)で印刷しましょう。どうしてもデフォルト値を変えたい場合は「CUPS Web 管理サイト画面」で設定するしかないですね。
それにしてももっと大々的に告知してもらいたいものです。
じゃないと紙無駄になるし
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