ほんとうに映った!監死カメラ7(ネタバレあり)

eye_catch_kanshi_07 レビュー
ほんとうに映った!監死カメラ7
レンタル開始:2014年3月5日(水)監視カメラに映った恐怖映像コンセプト・ホラー・ドキュメント第7弾!キャストナレーション:鈴木智晴スタッフ製作:AMGエンタテインメントプロデューサー:浦野太/有馬…

はじめに

「ほんとうに映った!監死カメラ7」のレビューです。今回はスタッフに変更はないようです。そしてますますコメディー化が進みつつあります。

廃墟(少し怖い)

概要

幽霊が出るとの噂の廃墟に寝袋を持ち込み、一夜を明かそうとした投稿者の映像。彼はこのように様々な心霊スポットで一夜を明かした映像を、動画サイトに投稿しているそうである。

この廃墟はかつてラブホテルであり、近くに自殺の名所があることから、多くの自殺者がここで最後の一夜を明かしたと言われている。その後このホテルは閉鎖されてしまったが、オーナーがここで一家心中したとか、女性を人里離れたこの廃墟に連れ込んで殺害した事件などの噂もあった。

投稿者はこの廃墟のとある一室で横になるが、しばらくして外から物音がすることに気がつき、様子を見にいく。怯えながらあたりを探るが特に何もない。だが彼は何かを感じたようで、「やばい、ここはやばい」とつぶやきながらそそくさと寝床にした部屋に戻る。だがその部屋には髪の長い女と思しき幽霊が佇んでいた。投稿者は恐怖のあまり叫び声をあげて逃げ惑う。

感想

後にレギュラー化する「菅野君」初登場の回らしいです。このエピソードではまだ名前は明かされていません。

映像は安定の貞子スタイルの幽霊でそれなりに怖いです。

時間(怖くない)

概要

ストーカーに悩む女性が部屋の外側に向けた監視カメラを設置する。すると深夜3時前ごろに何人もの半透明の人影がわらわらと雑居ビルの中に吸い込まれていく。

感想

ほんとにあった!呪いのビデオ60」の「駐車場」を彷彿とさせますが、あっちのほうが人数多かったような気がします。こちらは街中ということもあり、それほどの恐怖感はありません。

VTR念写男(なにこれ)

概要

町内会の代表が、商店街に設置してある監視カメラにおかしなものが映り込んだと投稿してきた。それはモノクロコピーを繰り返したような荒れた静止画で、人の顔、民族工芸品のお面、扇風機、住居の外観と脈絡もないものであった。異なる場所に設置された複数のカメラに記録された、その映像を頼りに取材班は聞き込みを開始する。

すると映像に写った人物を知っている人を探し出すことに成功し、その情報からこの人物に取材することができた。その人物、林さんは念写能力があり、ビデオカメラに念写することができるという。数々の監視カメラの映像を見せると、自分の念写が漏れしまい、監視カメラに写ったのだろうと、その事実に驚いていた。

林さんの自宅でその念写映像を見せてもらうが、自分の思い描いた場面を念写できるらしく、不鮮明ながら有名テレビバラエティに自分が出演しているといった映像を紹介してくれた。スタッフの前でもこの念写を披露してくれるのだが、念写されたビデオカメラの映像を林さん自らが確認すると、「失敗した」とだけ語ってその場を切り上げ、それ以降の取材に応じてくれなくなってしまった。

後日町内会の代表が再び監視カメラに映像が入り込んだと連絡があった。それはあの念写の際に同席した女性アシスタント、辻沢と金田の上半身の裸体であった。

感想

これは念写をした林さんが、「思いがけずアシスタントの裸体が念写されてしまったのでプライバシーに配慮して以後の取材を拒否した」とも「思いがけず自らの欲望が念写されてしまったのでバツが悪くて以後の取材を拒否した」ともどちらにも取れますね。まあ後者と思わせたいのでしょうが。

ぶっちゃけインチキ臭くてどちらでもいいです。

まあガサガサの画質とはいえ、公衆にあられもない姿をさらされてしまったアシスタントのお二人の複雑な心境をお察しいたします(笑)。

日本人形(なにこれ)

概要

まず冒頭で電気コードで拘束された日本人形が一瞬にして消えてしまう映像が紹介される。

投稿者の佐藤さんによるとこの日本人形は自宅玄関前に置かれていたとのこと。佐藤さんは取材の際になんとこの人形を冷凍庫から取り出した。頻繁に瞬間移動(テレポート)するので動かないように凍らせているとのこと。目にはガムテープを貼られているが、これは怖くて目を見たくないからと投稿者は語る。

取材班は魔術堂KATOR氏に相談し、大学生魔術師4人組を紹介してもらう(何故か一人はすぐ帰ってしまう)。彼らによると日本人形には悪魔が宿ることがあり、佐藤さんにいたずらをしているという。悪魔を交霊させて捕まえるという儀式の中で、2回程カメラの前で人形が姿を消す。悪魔を捕まえた魔術師たちは除霊には4人必要ということで、その儀式に急遽アシスタント金田が加わることとなる。

除霊の儀式(花いちもんめ)によって悪魔に痛みを与える。これにより、蹴飛ばされて腕が取れてしまった人形を手に取り、「除霊は完了しました」と抜かす魔術師四天王(一人いないけど)であった。

感想

西洋と東洋の心霊概念がごっちゃになってしまって、かなりのいい加減さを感じます。悪魔を除霊するの?、悪魔ってただの悪霊なの?とか、除霊するのに「花いちもんめ」って、はあ?

キンタさんの突っこみが結構「素(す)」でおもしろかった。

魔術師四天王の一人が「ちょっと急用が」とか言っていきなり帰ってしまうシーンで

四天王の一人:「彼女のパワーが一番強いんで」
キンタ:「じゃ、いなきゃ」(素)
キンタ:「重要じゃん!」(素)

除霊の儀式で四人必要だというシーンで

四天王の男:「ほんとは誰でもできるんです」
キンタ:「は?」(素)(怒)

謎の配信(なにこれ)

概要

KATOR氏が自殺未遂した(は?)。

パソコンでUstream(ユーストリーム)の配信映像を見ていて、気が付いたら病院だったという。どうやら浴室でリストカットしたらしい。配信されていたブザー音を聞いた以降の記憶がなく、何かの催眠にかかったのではと語った。

その配信チャンネルにアクセスしてみるが、その時には何も配信されていなかった。しばらくこのチャンネルを監視していると何日化後に突然配信が始まり、メールアドレスと配信予告をするので希望者はこのアドレスにメールを送るようにとのメッセージが流れる。この情報をもとに配信者にコンタクトすることができた。匿名で取材に応じてくれた配信者、Chiyukiさんによるとこの世から消えたい人にブザーを鳴らして楽に自殺できるよう助けている、つまり死にいざなうブザー音を配信しているという話であった。

これは彼女の友人が持っていたラジオ番組から流されていたという録音テープなのだそうである。その友人は4年前に自殺してしまったそうだが、テープはその遺品らしい。最初はこれが友人の自殺の原因であるのなら真実を知りたいと調べていたが、その背景に関しては解明できなかった。そうこうするうちにこのブザー音で死にたい人たちの助けになるべきだと考えが変わり、このような配信に至った。

死にたい人の思いを遂げさせることは別に悪いことだとは思っていないと屈託もなく語る彼女であった。彼女は今(当時)もなお配信を続けている。

取材班が手に入れたこのブザー音は以下の警告とカウントダウンの後、このタイトルの最後に紹介される。

警告

それでは先ほどご紹介した死を招くというブザー音をお聞きいただこう。
再度忠告します。勇気のある方だけ、このまま視聴していただき、そうでない方は停止ボタンを押してください(「警告」の文字以外はナレーションのみ)。

ビービービービーというブザー音のような音が数回繰り返される。

感想

このシリーズ初の警告画面ですね(今後もあるのかわかりませんが)。2~3回聞きましたが、ただのブザー音です。今のところ、特に自殺はしたくありません。

それよりも私がこのブザー音を聞く直前に突然スマホから「緊急地震速報」のブザーが大音響で流れだし(2021年2月13日夜、宮城県沖M7.3の地震)、こちらのほうが100倍ビビりました。直後、さいたまでもかなり揺れましたから、もうそれどころでは無くなってしまいました。まったくなんてタイミングだ。

それにしても「Ustream」とは懐かしいですね。

コケちゃん(なにこれ)

概要

ローカル無人駅駅の傍に、後光のさした鶏が監視カメラに写っている。半年ほど前にこの地域に現れたこの鶏は時折緑色の卵を産み、その卵を食べた人々には幸運が訪れるのだそうだ。そのため地域ではこの鶏を「コケちゃん」という愛称で呼び、町おこしに利用しつつあるのだそうだ。

取材の過程で緑色の卵を食した人々の幸運が次々と紹介される。受験で東大ばかりか、ケンブリッジやハーバートにも受かった、宝くじに当たった、彼女ができたなど枚挙にいとまがない。

コケちゃんはいつどこに現れるかわからないが、とある民家に現れたとの情報を得て取材班は向かう。だがそこの住人、糸井勇治郎さんがコケちゃんを不器用に追いかけて家から逃がしてしまう。手分けしてコケちゃんを探すスタッフ。倒れ掛かった木の幹に追い詰めるのだが、それを下ろそうと糸井さんが木の枝で突っついたためコケちゃんを再度逃がしてしまう。そして川のほとりで発見されたコケちゃんは溺れてしまい、すでに事切れてしまっていた。

スタッフは全責任を負い(なんで?)、コケちゃんに似た鶏を買い入れてその辺に放した(は?)。

感想

いやいや、コケちゃんを追い詰めて逃がしてしまったのは糸井さんでしょうが。木の枝で追い立てたのも糸井さん。全部自分のせいでしょう?。なんでスタッフが全責任を負うんだよあほか。てか、コケちゃんに似た鶏を買い入れてその辺に放したって…それでいいの?

まあ、コケちゃんが窓から逃げ出すシーンがない、あんな高い窓から逃げ出せると思えない、溺れているシーンが引いた映像でブレブレでよくわからない、コケちゃんの死体が写るシーンがない等、その他突っこみどころは満載ですので、茶番劇にしか見えません。

あまりに茶番過ぎるので一回目の視聴では途中でうっかり寝てしまいました。

感想まとめ

ええと、もはや完全にコメディですね。心霊ですらないエピソードもあり、茶番感満載で、少し見るのが苦痛でした。どうせコメディならもっと突き抜けて笑わせてほしかった。ひょっとしたら今後、その笑いに、磨きがかかってくるのかもしれません。

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