ほんとうに映った!監死カメラ8(ネタバレあり)

eye_catch_kanshi_08 レビュー
ほんとうに映った!監死カメラ8
レンタル開始:2014年6月4日(水)監視カメラに映った恐怖映像コンセプト・ホラー・ドキュメント第8弾!キャストナレーション:鈴木智晴スタッフ製作:AMGエンタテインメントプロデューサー:浦野太/有馬…

はじめに

「ほんとうに映った!監死カメラ8」のレビューです。今回より監督の坂井田氏が降板し、寺内康太郎氏のピンとなります。あとアシスタントの金田さんがいませんね。その代わりかどうかわかりませんが、男性アシスタント、松下氏が登場します。

ベビーカメラ(少し怖い)

概要

赤ちゃんを見守るために設置された監視カメラ。バブバブ言ってる赤ちゃんの後ろに黒い影が纏わりつき、この子を押さえつけているようにも見える。翌日、この赤ちゃんは原因不明の病で亡くなってしまったという。あの影は死神とでも言うべき存在だったのか。

感想

ぼかしが入っていますがバブバブ言ってる赤ちゃんはかわいらしく、この後亡くなったとか、かわいそう過ぎるのでフェイクということにしましょう。

背後の黒い影はハッキリしませんが、なんか気持ち悪くて雰囲気があります。ナレーションでは顔に見えるとか言っていますけど、そうは見えませんでした。

中学生料理教室(怖くない)

概要

自分流の料理を紹介する動画を、投稿サイトにアップしている男子中学生。この中学生は心霊ドキュメンタリーのファンでもあり、料理の紹介の傍ら、メイクをして画面のどこかで幽霊の真似事を見せるという、一風変わった構成がその動画の恒例でもあったそうである。

彼が幽霊メイクをしてカメラに現れた時、背後の鏡にも似たような人影が写ってしまった。当然、キッチンには彼以外の人物はおらず、鏡に写りこむ位置にも何もいない。彼はこの動画を最後に投稿をやめ、過去の動画も削除されてしまった。

感想

カレーをかき回したヘラそのままでヨーグルト容器に突っ込んですくうんじゃないよ(笑)。

それはともかく、全く必然性なく画面奥に何故か鏡が吊ってあるんですよね。これがちょっと作為的です。その鏡に白い顔が写るのですが、このお化けに扮した彼に似ているような気もします(小さいので断言はできないのですが)。

「お分かりいただけたであろうか」、「それではもう一度ご覧いただこう」、「この家に棲む地縛霊だとでも…いうのだろうか…」などのこの子のセリフが、そのまんま「ほんとにあった!呪いのビデオ」でちょっと笑いました。

ドッペルゲンガー(怖くない)

概要

街中に設置された監視カメラ。この場所は、駐車場の出入り口と信号のない交差点が隣接しているため、交通事故が多発しているという。その映像に同じ服装、背格好、同じ髪型の女性が同時に3人写っている。

感想

全く怖くはありませんし、同じ人間が写るというのはありがちです。ただ3人同時で、しかも至近距離というのは珍しいと思いました。

廃墟 2(少し怖い)

概要

前巻でも登場した、霊が出るとの噂の廃墟で一夜を明かす投稿者が再び登場する。かつてラブホテルであったこの建物だが、営業が振るわず個室料亭へと転換したものの、結局倒産してしまった物件。それ以来肝試しスポットとして地元で有名になったが、痛ましい殺人事件で一躍有名なってしまった曰くつきの場所である。

まだ明るいうちに各部屋を探索する投稿者。破壊された業務用冷蔵庫が転がる部屋にたどり着く。その部屋はラブホテル時代の名残なのか、天井近くが大きな鏡張りになっていた。その鏡にカメラを向けると天井を見上げる投稿者の隣に若い女性が立ちすくんでいた。

あられもない悲鳴で部屋を飛び出すところで映像は終わる。

感想

菅野君の2回目です。この時点でもまだ名前は明かされません。

ここはかつて残虐で許しがたい事件のあった有名な廃墟、「ホテル活魚」こと「油井グランドホテル」ですね。実際の殺人事件の記憶が未だ新しいこともあって、僕としては娯楽としての視聴がはばかられる感覚があります。犠牲者のご冥福を祈らずにはいられません。

夜になってからと思っていたので、ちょっとだけ意表を突かれました。幽霊の出方はオーソドックスであり、それなりに怖いものではあります。

携帯メール(怖い)

概要

今回の投稿者はマンションの管理人である。このマンションの道に面した駐車場の出入り口に設置された監視カメラ、午前零時半ば頃になると映像が不可解に歪み、動きが停止してしまう。しばらくすると元に戻るのだが、毎晩のようにこの現象が発生するのだという。カメラを修理に出しても現象は収まらないそうである。

取材班は現場にカメラを持ち込み、張り込んで午前零時を待つ。やはり零時を過ぎたころに、この現象が発生したという知らせが管理人から届いた。だが取材陣のカメラには何の異常もない。すると現場に居合わせたスタッフ全員の携帯、スマホに大量のメールが届き始めたのだ。

矢継ぎ早に100通近くも届くそのメールは、何れも文字化けして文章を読むことはできない。そして差出人はなんと各端末のアドレス、つまり自分自身からのメールなのである。これは一体どういうことなのであろうか。いたずらにしても、適当に集まったスタッフ全員分の携帯のアドレスなど、瞬時に調べる方法などない筈だ。

翌日にも、この場所で待機していると各スタッフの携帯にメールが次々と送られてくる。やはり差出人は自分の携帯のアドレス。鳴りやまないメール通知音に、彼らは恐れおののくことしかできなかった。

やはりこの時も監視カメラの映像は歪んでしまい、止まってしまっていた。そして今回の映像は、何か人の顔のようなものが映り込んでいるようにも見える。画像を加工して見やすくすると、そこには苦痛に歪み、大きく口を開けた男の顔がはっきりと映し出されていた。

スタッフは調査を今後も継続する。

感想

これはなかなか面白かったですね。特に続けざまにピロンピロンとあちこちから鳴る通知音や、怯えるスタッフの様子が、とても臨場感にあふれて良かったです。最後の加工された映像の顔もかなり怖く、このシリーズではなかなかの良映像です。悲鳴を上げるほどの衝撃的な怖さはないんですが、じわっと来るものを感じさせました。

スタッフには是非メールヘッダーを解析していただきたいですね。

パラレルワールド(おもしろい)

概要

無銭飲食などの防犯を目的として設置された、とある飲食店監視カメラ映像。一瞬ノイズが走ったかと思うと、先程とは微妙に異なる映像に、突然切り替わってしまう。

席についているお客の人数と配置は同じなのだが、服装が異なっていたり、夫婦と思しき2人連れの席が入れ替わっていたり、トイレから出てくる人物の性別が入れ変わっていたり、テーブルの花が異なったりと、微妙な変化だが明らかに異なっている。再びノイズが走り、画面は元に戻る。

魔術堂のKATOR氏に意見を求めると、非常に珍しい、異なる時間軸の平行世界、パラレルワールドを記録したものではないかとのことであった。

感想

発想が面白かったです。パラレルワールドなんて思いもよりませんでしたから。

別の世界線の映像に写る人物たちの大多数が、こちらの世界線と同じというのも、異世界につながった感が出て良かったです。ただし、作ろうと思えば簡単に作れてしまう映像なので、本気にすることはまずないんですけど、ちょっと不思議な感じはよく出ていたと思います。

右奥の女性が注文したカレーが、別の世界線では超大盛になっていたのには笑いました。あっちの世界のこの女性は、どことなく太っているようにも見えますし(笑)。

僕は透明人間(なにこれ)

概要

投稿者宮下さんの映像。誰もいない部屋で男性同士が言い合っている。一人の声は宮下さんのものである。信じがたい話だが宮下さんの友人、杉山一郎さんが自宅で感電したことがきっかけで透明人間になってしまったというのだ。この映像は杉山さんに隠し撮りがばれてしまった時のものだそうだ。

宮下さんは杉山さんの将来を心配し、しかるべき機関で調べてもらって何とか元の生活を取り戻してほしいと願っていた。だが肝心の彼はモルモットになるのはごめんだ、と頑なに宮下さんの提案を拒否してしまって、引きこもりのようになっているとのことであった。

スタッフに相談に来た宮下さんはなんとか杉山さんを説得し、外に連れ出すことに成功する。だまし討ちのように事務所に連れ込まれた彼は、声を荒げて抵抗するが、取材陣の必死の説得に何とか心を開いてくれた。

サングラスをかけた杉山さんは一見すると透明人間には見えない。彼によるとかつらをかぶり、顔にはファンデーションを塗り、歯も白く塗っているという。未だ半信半疑の取材陣に、透明具合を披露するため、彼は後ろ向きで渋々服を脱ぎ始める。杉山さんの体は次第にあらわになっていくが、確かに透明で、下着も脱いだところで全く何もいなくなってしまう。彼は本当に透明人間だったのだ。

だが取材陣の度重なる要求に、ついにブチ切れた杉山さんはそのまま部屋を飛び出してしまう。完全に透明な彼を追いかける手段は、誰も持っていなかった。これ以来、杉山さんは行方不明である。

ここで透明になる前の杉山さんの写真が紹介される。「丁度これを透明にした感じが、今現在の彼の特徴である」「もしも心当たりがある方はご連絡ください」とのナレーションでエピソードは終わる。

感想

んなわけあるかい(笑)。

でも杉山さんが服を脱いで透明になっていくシーンは結構頑張ったようで、よく出来ていると思いました。

感想まとめ

今回の巻は前回と異なって真面目で興味深い映像があり(1本を除き)、楽しめました。やっぱり前巻はちょっとやり過ぎたと反省したのですかね(笑)。でも最後の1本にかなりおバカなエピソードが存在するあたり、このコメディー的路線は続いていくのでしょうね。

印象に残ったのはやはり「携帯メール」、そして「パラレルワールド」ですね。

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