はじめに
「心霊闇動画1(多分正式には無印)」のレビューです。このシリーズは「闇動画」のスピンオフですが心霊現象に特化したもので、2014年7月にリリースが始まっています。エロ、グロ、犯罪何でも来いという感じの「闇動画」に対し、こちらの「心霊闇動画」はどんなものなのでしょうか。
廃車(少し怖い)
概要
投稿者がかつて居住していた近隣に、違法に廃棄された自動車が放置されている一角があった。その廃車体近くに落ちていたビデオカメラに残されていたものが今回の投稿映像である。このカメラの持ち主であろう人物は何を思ったのか、これらの車の車内を1台1台撮影している。
そしてある車の内部、運転席辺りにレンズを向けるとそこには…。
感想(ネタバレ)
なんかあり得ないところに女の顔があります。しかも逆さ。撮影者が驚いているのも良い。それでこの顔なんですが、まあまあ怖い顔で、油断していると結構びっくりします。ただ、よく観察するとちょっと合成っぽさが目立つのが残念。
遺棄されたボロボロの車。そこに落ちていたビデオカメラ。この車で何があったのか、撮影者は何故カメラを捨てて逃げ出したのか、今も無事なのか、と想像が膨らむ事を含めて、雰囲気が怖い感じですね。つかみとしてはまあまあだと思います。
雑居ビルの階段(怖くない)
概要
雑居ビルの階段に設置された監視カメラ。警備員が何か気が付いたように足を止め振り返る。彼が階段の下へ姿を消すと上から半透明の素足が2本階段を下りてきて止まる。警備員が何かに驚いたように後ずさりして再び姿を現すと、黒い靄っとした影が覆いかぶさり彼はしゃがみこんでしまう。ドアの曇りガラスにも人影。突然ノイズが走り映像は止まってしまう。
感想
こんなしょぼいビルで警備員常駐とか普通無いでしょと思いました。昔はそうでもなかったのでしょうか?
投稿者が本家「闇動画」監修の児玉の知人である「封印映像シリーズ」の元スタッフ、菊池正和の地元の仲のいい女の子の父とか、情報量が多すぎるのが気になりました(笑)。
映像自体はなんてことはありません。
風鈴(少し怖い)
概要
お寺の縁日か何かの風鈴の仮設屋台の天井付近に人の顔が一瞬写り込む。
感想
ほんの一瞬カメラがとらえた天井付近に男の顔があります。なんか片目が真っ黒で潰れているような印象。ちょっと存在感があって少し怖いです。
地元の樹海(怖い)
概要
地元で「樹海」と呼ばれる森での映像。彼女さんを実家に紹介したらしいのだが、夜、よせばいいのに首吊りがしばしばおこるという、この樹海訪れたカップル。投稿者は×の印が付いた木の枝から、ぶらんとした手が垂れ下がっているのを発見。「闇動画6」にもあったよく首吊りがある木でないかと投稿者は語る。
木の枝から見えた手はすぐに消えてしまったが、その直後カメラの前には…。
感想(ネタバレ)
急に女の顔が上から出てきますので心臓の弱い方は注意です。結構怖いのですが、やっぱり合成臭さがありますね。目鼻立ちがはっきり写り過ぎで、女優さんにしか見えません。彼女さんの鋭い悲鳴の方が怖いかもしれません(熱演)。
投稿者の言っている、「闇動画にあったよく自殺に使われる木」とは「闇動画6」の「死は誰も経験したことがない」に出てくる木の事でしょう。
救急車(怖くない)
概要
新宿駅前かなにかで救急車が出動している光景を携帯で撮ったと思われる画質の悪い映像。救急車の下から黒い影のようなものが這い出てくる。
投稿の際に「また写った、助けて」という内容のメールに添付されたものであるが、この人物に連絡は取れなかった。
感想
よくあるパターンで怖くはありません。ほん呪の「切断」「ポンプ車」を連想させますね。「また写った、助けて」という内容のメールは雰囲気ありますけど。
勧誘(少し怖い)
概要
職場の先輩から自宅に招かれ、執拗に変な水の購入を勧誘される。きっぱり断ると彼女は怒り出す。その背後に不気味な女の顔。
感想
しつこい勧誘にイラっと来ます(キレちゃった時点で勧誘失敗だろw)が、女の顔はそこそこ怖いです。異常な勧誘姿勢にこの女が何か作用しているのでは、と思わせる感じはよく出ていると思います。
Hi8(少し怖い)
概要
父の残したHi8の映像。まだ幼かった投稿者自身も写っているが、自家用車の右に赤い人影。そして、リアウインドウに父の顔があった。撮影者は父なので写るわけがない。それどころか、この時は若かったはずの父の顔ではなく、死ぬ直前の年を取った顔であった。
感想
これもそんなに怖くないはずなのですが、お父さんの顔が存在感あり過ぎてちょっと怖いです。
公園の人物(少し怖い)
概要
公園で結婚式の余興用メッセージビデオを撮影していたら、友人の背後に男性の顔が写ったという映像が投稿されてきた。演出補、長田はその他にもその友人の後ろに不可解な人物が見切れて写り込んでいることを発見する。また、夜の映像にも同じ人物と思しきものが写り込んでいた。投稿者に聞くと、その人物は以前友人にストーカー行為を行っていた男性がよく着ていた服装に一致すると証言、だがその人物はすでに自殺していた。
ここで、映像が紹介される。夜の公園のベンチで話し込む投稿者と友人。友人のすぐ後ろから覗き込む男性の顔があった。
感想
投稿者が、見切れて写っている風貌(ジーンズに赤いパーカー)だけで以前友人をストーカーしていたやつだと断定するシーンで、「いつも同じ服装だった」というくだりがキモイというか嫌ですね。もうこのあたりで異常なんですけど、そいつがもう死んでいて幽霊だったなんて恐怖でしかないですよね。
最後に紹介されるシーンは、ぎろっとにらんだ目に生々しさがあって少しだけ怖かったです。
感想まとめ
親コンテンツである「闇動画」のようなドロドロとした、いや~な雰囲気とかは一切無く、全体的に「ほんとにあった!呪いのビデオ」を踏襲した感じで、これといった特徴も目新しさもないですね。それぞれのエピソードに少し怖さはありましたけどパワーが感じられません。このままだと5巻くらいで終わってしまう雰囲気ですが、未だにリリースを続け本家「闇動画」を完全に凌駕したコンテンツになっていますので、この後の大化けを期待したいですね。
「闇動画」では一切スタッフロールがありませんでしたが、この作品にはあっさりとしたものですが、存在します。監督にあたる「プロデューサー・構成・演出」は佐々木良夫さんという方です。演出補はいつもの長田さんの他に高階匠さんという方が登場します。児玉さんは「監修」ではなく「協力」という控えめなポジションですね。
それでは。
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本ページの情報は2022年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
コメント
ちなみに冒頭の廃車のエピソードの車は、ベンツCLクラス(初代)だと思います。金持ちしか変えない超高級車で時代が時代なのでレア車です。捨てるなんてもったいないです。ちなみに、その前の旧車は日産サニーですね。
自分は車好きなので、ちっちゃい頃から近くの廃車置き場で色々な車を観察してましたw
黒い三菱ディアマンテもいましたね。
懐かしい。