はじめに
「フェイクドキュメンタリーQ」6本目の「動画配信者が辿り着いた最悪の目的地(Bivouac)」を視聴しました。エピソードの長さは10分程度です。
概要
動画配信者のkanaさんは、SNSに投稿するためにちょっとした登山の様子を撮影していた。先にある山小屋を目指す彼女ではあったが、途中で道に迷ってしまい、山奥で一夜を明かす羽目になる。
用意しておいた簡易テントを設営し、横になるkanaさんであるが、木の枝を折るような音がする。彼女はテントの外に出て、あたりの様子を伺うのであるが、そこに予想もしなかったものを発見してしまう。
感想(ネタバレ)
今回も動画タイトルと映像のタイトルテロップが異なります。テロップは「目的地」で簡潔です。
エピソードの顛末ですが、kanaさんのテントのすぐ脇に木の枝を3本赤い紐で結んで三脚みたいにした目印のようなもの、またその下には石が積みあがってちょっとしたモニュメントみたいになったものがありました。彼女はそれを見て驚きの声を上げ、テントを設営したときにはそんなものなかったはずだ、と呻きます。ちょうどそのタイミングで、
「ここ」
と言う女の囁き声がハッキリと聞こえ、kanaさんは恐怖に怯えてテントをそそくさとたたみ始めるところでエピソードの映像は終わります。
ちょっと待て、さっき分かれ道のところで「こっち」っていう声が聞こえていたぞ。気が付いていなかったんかい、と思ったところでナレーションが、「後から映像を見返して気が付き悲鳴を上げた」と語っていました。
テントがあってもあんな山奥で独りぼっちで野営なんて、どんなに心細いかと思い、彼女に共感してしまいます。まあ今のご時世だと、テントの外で枝を折る音とかしたら、熊への恐怖が先立ちますけど。
ちょっと奇妙なのは、分かれ道に案内標識があるのに、カメラはそれに全く注視していない点が気になりましたね。挙句の果てに案内板の矢印の方向はガン無視して進んでいくし(案内板の文字はぼかしがかかって読めません)。
あのモニュメントに使われていた赤い紐なんですけど、それに似た赤いものが道すがら点在していましたね。関係ないかもしれませんが、赤い彼岸花も印象に残りました。彼岸花が咲くころは丁度お彼岸なので、これはなにかに誘われましたね。
案内板の矢印ガン無視したのも、おそらくその何かの導きのせいかもしれません。おそらくテントを張ったあの場所も、もしかして……なんて感じました。
ところでこの山道、「発見されなかった友人の遺品」のあの山道になんとなく似ている気もします。
今回はあっさりめで恐怖度はそれほど高くありませんが、雰囲気は良かったです。
コメント
Qでは大体関わった人に不幸なことが起こっている中、kanaさんは無事に帰って来れているので一部の視聴者のあいだではkanaさん最強説が唱えられていますw
ただやはりおかしなな部分はあって、
・冒頭のカヌーしている人たちのジャケットの色が変わっている
・山に自生しないはずの彼岸花が至る所に咲いている
などです。
またこの回はやけに赤色が多いのも気になりました。
冒頭のカヌーの人々は赤いライフジャケットでしたが、次のカットでは赤くないですね。時間経過が判らないので何とも言えませんが、映像の流れ的にそんなに時間は経っていないと思いますが奇妙ですね。
というか、ボートの色も娘なります。最初は黄色と赤のゴムボート。次の遠目のカットでは青いゴムボート。んんん?
彼岸花は主に「人手の入っている場所に生育している」とWikipediaにありました。山間部に自生している場合はかつて人里だった可能性を示すそうです。
ううむなんか意味ありげだ。
ご指摘通りこの回は赤が目立ちます。kanaさんも赤いジャケットだったし。
kanaさんはちゃんとテント畳んで逃げているので冷静で、やはり最強ですね(笑)。