フェイクドキュメンタリーQ 「マインドシーカー」-MINDSEEKER（ネタバレあり）

はじめに

「フェイクドキュメンタリーQ」17本目、「マインドシーカー」（MINDSEEKER）」を視聴しました。

今回は怖かったですね。

概要

男性3人が部屋の中でビデオテープを再生した映像を見ている。3人のうち1人は撮影者らしく、映像には写っていない。ビデオテープはVHS、再生機器はブラウン管テレビなので、かなり昔に撮影したと思われる。

向かって右の男性は今回この映像を始めて視聴するようで、何の説明もなしに見せられ、戸惑っている様子。一方、左の男性と撮影者の男性は、一度この映像を見ているようである。

映像はロシア語らしきナレーションとテロップが表示されるので、海外のもののようだ。内容は5種類の絵柄をあしらった所謂ESPカード（ゼナーカード）の、伏せてある1枚の絵柄を当てる、一種の超能力テストの形をとっているのだが…。

感想（ネタバレ）

概要通り、最初は伏せてあるカードの絵柄を当てる、と言うものです。10秒のカウントダウン後、映像の中でカードがめくられ、伏せられたカードの絵柄が判明します。これを5回繰り返すのですが、右の男性はこれをすべて外してしまいます。

ですが、他の2人はこの映像を巻き戻してテストに再チャレンジさせようとします。映像を消して高速で巻き戻すのではなく、映像早送り（この場合は早戻しか）で行うので、改竄の余地はなさそうです。アナログのビデオテープでは結果が変わるわけがないので、2回目はさっきのカードの絵柄を覚えていれば100発100中のはずです。

ですが、何という事でしょう、結果が変わっているのです。右の男性は驚きの声を上げますが、残り2人も「俺たちが見たときもこうだった」「変わるんだよ」みたいなことを言っています。実に不思議な現象に戸惑い恐れをなす右の男性ですが、他の2人も同じことを感じ、これを共有させようと右の男性に説明もなしに見せたようなのです。

因みに最初に出たカードの絵柄は「＋」「〇」「☆」「波」「□」の順で、2回目は「☆」「□」「□」「不明」「〇」でした。

ビデオ映像には続きがあり、次は紐一本で結ばれて浮かんでいる風船を、念力で動かすというもの。当然動く様子が録画されていなければ動くわけありません。ところが巻き戻しての再チャレンジの際に、風船は風になびくようにわずかに動き出します。この右の男性には、超能力の素質でもあったのでしょうか。

それにしても目の前の風船を念力で動かす、というならばまだしも、もう記録されて過去の映像であるはずのビデオ映像が動く、というのはいったいどうゆう事なのか。全く理屈に合わない現象に彼らは声を上げてしまいます。

そして最後は後ろ向きの女性の姿。これを振り向かせる、という「いくらなんでも動かんでしょう」と言う状況です。ですが驚くべきことに、2回目のチャレンジで女性が少しこっちを向き始めたではないですか。今までの心霊ドキュメンタリーもので、再生のたびに少しずつ動き出す、と言うネタは何度もありましたが、今回は自分の念力で動かしているかもしれない、自分が能動的に動かしているかも、という点で新しいと思いました。

僕だったらここで止めますよ、怖いもん（笑）。でもこの男性たち、3回目にチャレンジしちゃいます。うーん、これは怖い。かなりドキドキしましたね。

まあ、どうなったかはご自分でお確かめください。それ程のビックリ要素はありませんのでご安心を。

「心霊や超能力的なものは時間も空間も超越してしまう…」とこのブログの中で何度も言ってますが、そんな全く理屈に合わないものが怖いのでしょうね。

この後、男性たちがどうなったか、後日談のようなものや取材をしているシーンもなく、映像の中の映像が、エンディングを迎えて終わるだけで、何も語られないのもまた怖いですね。

それでは。