はじめに
柄にもなく映画レビューしちゃいます。
映画「トライアングル」は2009年のイギリス・オーストラリア合作映画です。監督・クリストファー・スミス、主演女優はメリッサ・ジョージ、だそうです。うん、最近あまり映画見ないので両方とも知りません(笑)。
何で観ようと思ったのかと言うと、「闇動画14」の人気エピソード「死の円環」の元ネタで、こちらも面白いというツイートがあり、興味がわいたからです。
「死の円環」を観た方にはお勧めの映画なので、気が向いて観ようと思った方は、以下の概要、感想は読まないで、是非この映画をご覧になってからお読みください。
概要(ネタバレ注意)
主人公のシングルマザー、ジェスは、自閉症の一人息子の育児に追われ、鬱屈した日々を送っていた。そんな中、彼女は気分転換にと、友人達とのヨットセーリングの誘いを受けることにする。だが、息子を置いてきてしまったからなのか、彼女は終始浮かない様子であった。
その後、大海原に繰り出したヨットは、急変した天候により転覆。なすすべもなく船底に乗り、海上をさ迷う彼らだが、偶然現れた古びた客船に助けを求め、乗り込むことができた。だが船の中には人の気配が無く、誰も乗っていないように見える。しかしながら動力も動き、電源も生きている船内には、ついさっきまで人がいたようにも感じる。そこで彼らは麻袋を被り、人相のしれない謎の人物に次々と襲われ、殺されていく。
最後に残ったジェスは、この謎の人物を何とか倒し、船外に放り出すことに成功するが、一息つく間もなく彼女の眼には信じられない光景が写し出される。それは転覆したヨットで助けを求め、近づいてくる自分たちの姿、そのものであった。乗り込んできた彼らは先程と全く変わらないやり取りをしている。そこにはジェス自身の姿もある。
時間が巻き戻ったのか。ジェスは船内に残る数々の痕跡から、自分と友人たちが何度も同じやり取りを繰り返す「ループ」に陥っていることに気が付く。麻袋を被った謎の人物は何者なのか。繰り返される円環から脱出するために、彼女はあることを決意する。
円環の罠に陥っていることも知らずに…。
感想(ネタバレ注意)
いや、何というか、ほんとに「死の円環」に似ていますね。「元ネタ」と言われても仕方がないかもしれません。特に死に方の一つが「そのまんま」です。
「死の円環」と異なる点もあります。それは「げーむに関係ない人や物はどんどん消えていくから注意してね」の部分。こっちは海に捨てることができるので、最後の痕跡が残らず、破綻なくループが完成しています。とは言っても、この設定が無いおかげで途中の痕跡が盛大に残っている箇所がいくつかあり、主人公はそれによってループを何度も繰り返していることに気が付くシーンが、ちょっとした見どころにもなっています。
ループの最後に近づくと、実はもっと大きなループの中にいることがわかるような伏線が、冒頭に散りばめられており、わくわくしましたね。主人公の息子への暴力、後ろめたさと言ったテーマが終盤の描写によってなされており、主人公の内面が丁寧に描かれています。
ただ、ループの始まりにちょっと矛盾があるような気もします。ネタバレしちゃいますけど、始まりと思われる部分では、主人公は一つ前のループから来たもう一人の主人公に殺されちゃうんですよね。これだとそもそも始まらないじゃん、とか思ってしまいました。
殺した自分と息子を車に乗せ、ヨットハーバーに向かう途中で、とあるアクシデントがきっかけとなって交通事故を起こしてしまい、息子ちゃんは可哀そうに亡くなってしまいます。大きなバッグに入れたはずの自分の死体も転がっており、それを呆然と見つめる主人公の姿があり、怪我一つ負っていないので、実はここで息子と彼女は亡くなっているのでしょう。
立ちすくんでいる彼女にタクシー運転手(怪しいw)が声をかけてきて、ヨットハーバーにまで送ってくれます。そして彼は「ここで待っている」「戻ってくるよな?」と発言します。ここがループを抜ける唯一のチャンスなのかもしれません。
ですがジェスは運転手に従わず、ヨットに乗り込んでしまいます。まるで息子への贖罪を果たすためのように(そりゃ浮かない顔にもなりますね)。あ、その後ひと眠りしたらループの記憶は亡くなっちゃうみたいです(笑)。
という訳で、細かい突っ込みどころも他にありますけれども、全体的に大変面白かったと思います。「死の円環」を観た方にはお勧めの映画です。
とりあえず初見では「早く帆を畳め」「とっととエンジン掛けろ」と突っ込んでいました(笑)。
では。
コメント
大変申し訳無いのですが、そろそろ呪われた心霊動画neo11 の夜のメロディの聖地について追記させていただけないでしょうか?お手数かけますがよろしくお願いいたします(_ _)
追記ありがとうございます。お手数かけてすみません(_ _)