万惣フルーツパーラー
神田須田町にかつて存在した、万惣フルーツパーラーをご存知でしょうか？ 主に果物を扱う万惣商事が経営する、まあ、いわゆる喫茶店なのですが、ホットケーキとオムライスが有名なお店でした。
昭和2年開業の老舗で、かつて作家の池波正太郎が愛したとも言われるこのお店ですが、本店のビルが面する通りが「東京における緊急輸送道路沿道建築物の耐震化を推進する条例」の指定道路となってしまい、このビルの耐震性能が基準を満たさなくなった関係で、2012年に惜しくも閉店となってしまいました。
在りし日の万惣フルーツパーラー、と言うか万惣ビル。撮影する位置間違えて中華料理屋がメインになってしまった。
万惣フルーツパーラーのホットケーキ
私は、嫁に連れられて何度か足を運んだことがありますが、焼きたてのホットケーキは外側がカリッ！中はふんわりとしてとても美味しかった記憶があります。閉店になってからは、あのホットケーキはもう味わえないのかと、寂しい気分に打ちひしがれる……何て事は全然なかったのだけれども（そもそも閉店のニュースも後から知ったw）。
人間というものは不思議でわがままというか、食べれないとわかると無性に食べたくなってくるものなのですよ。そこでネットを調べてみると、なんと万惣のバティシエが独立して、カフェとして店を構えていることが判明(ホットケーキパーラー Fru-Full)。今回食べに行ってみることにしたわけです。
ホットケーキパーラー Fru-Full
東京地下鉄千代田線の赤坂駅から徒歩5-6分、ちょっと裏通りっぽい閑静なところです。
私たちが到着したのは13:00くらいですが、二人連れ三組がお店の前で待っていました。ファミレスでよくある、記名して呼び出される方式なので、きっちり列ができていなくとも安心。椅子が用意されているので、そこに座って待つこともできますが、先に来ている人が座ってくれないとなんか座りにくいんですよねー。そんなこと気にせず座ればいいんですけど。
ホットケーキパーラー Fru-Full 赤坂店
店内の席に着くまでは30分ほど待ちました。店内はカウンター8席+テーブル2人席4席+4人席1席で、まあ、あんまり広くは無いですね。でも、明るくて爽やかな印象を受けました。
客層は女性が圧倒的で、数少ない男性も女性連れがほとんど。私も嫁が一緒じゃなかったら少々気後れしたかもしれません。甘いものを出すお店ですので、当然といえば当然、でも男性お一人の方もいらっしゃいました（男が甘いもの好きでも良いですよねw）。
で、ホットケーキのお味はどうよ
いやー美味しかったー！、「そうそうこの味」って感じ。万惣で食べたホットケーキだわぁ。万惣時代よりもちょっと生地が薄い感じがするけれど、その分面積は大きいかな。
メニューには、なにも付いていないプレーン（¥650）の他、フルーツクリームホットケーキ（¥1,000）と、アイスクリームホットケーキ（¥1,100）があります。クリームやアイスクリームはホットケーキの上に直接乗っかってこないので、プレーン以外のこちら2品がおすすめです。なお、ソフトドリンクは、同時注文で¥300となります。我々は、フルーツクリームホットケーキを注文しました。
説明通りにバターをたっぷり塗り、シロップもたっぷり回しかけましょう。それにしてもこの説明イラスト、万惣でも見たような気が
fru-full フルーツクリームホットケーキ
ホイップクリームの上に、カスタードクリームが乗っかってます。一番上の黒い球体はナガノパープル！ ホットケーキもさることながらフルーツクリームも絶品。クリームの中には、その他のフルーツが結構たくさん隠れていて良いアクセントととなり、とても美味しくいただきました。
とにかくフルーツにこだわりを感じます。なるほど、「fru-full」の「fru」は「fruits」の意味だったのか（今頃気づく）。よってホットケーキだけではなく、フルーツサンドや、パフェも人気みたいですよ。
平日なら¥2,200でこれら全てが味わえるアフタヌーンティーセットがありますが、残念ながら休日はありません。今度はなんとか平日に訪れたいですね。
尚、万惣系ホットケーキなら蒲田にも「シビタス」というお店があるそうです。こちらも是非訪問したいです。
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