はじめに
「ほんとにあった!呪いのビデオ79」が2018年12月5日、遂にリリースされました。早速近所のレンタルビデオショップに赴きましたが、発売日の週末はさすがに貸し出し中でした。ようやくレンタルできたのでレビューしたいと思います。
新幹線(怖い)
概要
旅行に行けなかった家族のために、新幹線からの車窓の映像。窓際にカメラを置きっぱなし(やや前方に向けて)にして撮影。途中トンネルを幾つか抜けるが、トンネル通過中の暗がりに人間の手が見える。それはまるで新幹線の外側にへばりついているような感じ。トンネルを抜けると見えなくなる。またトンネルに入ると見える。3回目にトンネルに入ると、手は両手になり、その間に怪我をしたような、人の顔が!
感想
ナレーションではトンネルと言っていますが、とても短くて、トンネルというよりは単なる道路のアンダーパスのような気がします。映っている手は半透明で注意してみないと普通は見逃しそうですが、はっきりと確認できます。最後に見える顔は結構怖いです。
道路の高架らしきものが並走してくる特徴的な風景なので、新幹線をよく利用する方は場所が特定できるのでは無いでしょうか。ただ大阪方面に向かって左側なので、家族に富士山は見せられませんネ。
ボルダリング(怖い)
概要
父親が娘のボルダリングの様子を撮影したビデオ。器用に登っていく女児の後ろに、まるでその後をついていくような影が壁に投影されている。もちろん現実にはその姿はなく、登っているのは女の子一人。別の日に撮影した映像には、部屋の隅で体育座りをした、半透明の男の子と思しき姿が確認できる。彼女には、一緒にこの施設でボルダリングをしていた、仲の良い近所の男の子が友達がいたが、すでに事故で亡くなっている。
感想
いっしょにボルダリングをやっているような、男の子らしき影がはっきり確認できます。2回目の映像では、部屋の隅でうなだれ、友達である彼女に気付いてもらえなくて、悲しんでいるようにも見え、切なくなります。
タイ旅行(怖くない)
概要
タイ旅行。寺院跡の観光地で、上半身裸の首無しの男が映っていた。ここでは、首だけの腐乱死体が発見された。
感想
一瞬なので、最初全然わかりませんでした。画面右端です。めちゃめちゃはっきり映っています。でも何故か全然怖くありません。
シリーズ監視カメラ・インターホン(怖いはずなんだが…)
概要
ピンポンダッシュがひどいので、監視カメラを付けた。またピンポン鳴ったので、玄関を飛び出したが、誰もいなかった。監視カメラの録画を確認したら、なんか不気味な女が映っとるやん! てか、おれが玄関から飛び出したおかげで、門が開けっぱなしになって、その女、俺ん家に入ってきているじゃねえか!
感想
これが本当のガチなら、当人とっても怖いでしょうが、はたから見ていると、この流れはちょっと笑ってしまいました。普通に怖い映像のはずなんですけどね。女性は白いワンピース姿、怪我をしているのか体傷だらけでボロボロです。でも瞬きはしていたし、ちゃんと門柱を避けて道なりに入ってきているし、なんか作り物っぽいと感じてしまいました。
中古のテレビ(めちゃ怖い)
概要
新生活を始めるにあたって、父親が中古で購入したビデオ付きテレビ(アナログブラウン管)を譲り受けた。電源を切ると何か映って、消えるような気がする。そこで、ビデオカメラでその様子を撮影。電源のオンオフすると、ブラウン管に人の顔がはっきりと映っているのが記録された。しかも、オンオフを繰り返すたびに動いている。その顔の口元をよく観察すると、「た・す・け・て」と言っているようにみえる。最後のオフで、手を大きく広げてこちらに訴えてくる。
感想
久々にちょっとブルッときました。その顔の他に部屋の様子も映っているのですが、それらはモノクロっぽいのに、男だけはちゃんと色が付いているんですよ。最後に両手広げた姿はめちゃ怖いです。やばい思い出したら寒くなってきた。
治療室(怖くない)
概要
足を怪我した投稿者が、その治療の様子を撮影。カメラが天井を向いて、戻ってきた時、ベットの影から女性が覗いている。
感想
その前がめちゃ怖かったので、反動か、全然怖く無いです。いや結構はっきり映ってるんですけどね。
鉄板(少し怖い)
概要
お好み焼きを焼いている風景を撮影。しばらくすると、鉄板に鏡のように女性の後ろ姿が映り込む。そしてこちらを振り向く。
感想
こんなところに写り込むのは意外すぎて、ちょっとびっくりしました。
縁恨(怖くない)
概要
とあるアイドルPVのメイキング映像で、監督(渡辺氏)の首から上が消えているというもの。映像の最後にはスタッフ(羽鳥氏)の転落事故の一部始終が収められている(音だけ)。実は羽鳥氏、この事故では大事に至らなかったものの、のちに突然死している。
取材を重ねるうちに、この渡辺氏は、周囲の人間関係でのし上がってきており、紹介をきっかけに活躍し初めているにもかかわらず、不要となれば恩をあだで返すように、冷酷に関係を絶ってしまうため、まわりには「縁食い」と揶揄されていることが判明する。
亡くなった羽鳥氏も実は映像監督でもあり、このPVでは、もともとは羽鳥氏が監督をつとめるはずであったが、妻との不妊治療費を稼ぐため、ここではスタッフに甘んじでいた。
渡辺氏は、最近大きな事故にあっており(奇跡的に怪我はなかった)、それがきっかけで立場が逆転し、境遇が入れ替わってしまったとでもいうのだろうか?
そして、入れ替わられた者は悲しい最期を迎える。
実は、ほん呪事務局には、同じように事象が同時期に複数送られ続けている。いずれも体の一部が不可解に消えているのだ。
背後にこの世のものでは無い、何か大きな力がはたらいているのだろうか?
真相は次巻でw
感想
映像は定番の首が消えているというもので、怖くは無いです。それより脚立から落ちた事故の音の方がびっくりします。バーンとすごい音です。あそこから落ちてよく死ななかったな(ここでは)。
エピソードはなかなか興味深い話です。
ただ観ていて感じたのは、「このアイドルって誰よ」でした。本当のアイドルグループなのでしょうか? 顔だしちゃっていいの?
あと、「関係者のお名前はトラブルを避けるために仮名にしております」って言っているのに、インタビューを受けた人々は「ピー音」も無しに渡辺氏の苗字を連呼している。こんだけ渡辺氏を悪者にしているのに大丈夫なのか?クレームこない?
まさか渡辺氏も既に亡くなってるの?
まあ次巻のお楽しみですかね。
感想まとめ
いつもと構成が変わっているのに戸惑いました。通常は、一般投稿+メインエピソード(前編)+一般投稿+メインエピソード(後編)のような構成ですが、今回は一般投稿+メインエピソードと完全に分離しており、最後ノンストップで畳み掛けていて新鮮でした。
人間関係の話なので、このエピソードを分離させない演出は良かったと思います。前編後編で分けちゃうと、「あれ?この人誰だっけ」とかになりがちなんですよねw
面白かったのは、初登場の演出見習い「星まおな」ちゃんが演出の福田氏に、「走って!」とか怒られてたシーンですね。ここで岩澤氏のマネをしなくてもw(わかる人はわかる)。
ダントツで怖かったのは「中古のテレビ」ですね。実はこの「中古のテレビ」、Youtubeで稲川淳二風に紹介している人がいて、これがとても面白かったんです。メインエピソードの紹介も実に分かりやすく、こっち見た方(音声だけなので聞いた方がか)が早いかもw
ほんとにあった!呪いのビデオ80は1月発売です。2ヶ月連続リリース楽しみです。
コメント
ニコニコ動画で見ることができました。
けれど、『ボルダリング』の暗がりに座る子供や『中古のテレビ』の顔などは画質の粗さで全くわかりませんでした。ちゃんと見えれば興味深いものなんでしょうけど。。
反面、『治療室』『鉄板』の顔は、よくありがちな(目が真っ黒とかの)ものではない異様な造形が確認できて楽しめました。
そこまではけっこういいと思うんですが、頭が消えてるだけの事象で引っ張り続ける長編でダレたまま終わってしまって、今回の放映では80巻が見れない視聴者としては不満でした(コメント群もその辺容赦ないw)。
コメントが遅れて申し訳ありません(汗)。
80卷は少し面白かった記憶があるので、残念ですね。それにしても79巻までとは…容赦ない番組編成。