はじめに
「ほんとにあった!呪いのビデオ17」です。今回は印象に残るエピソードがあまりありません。
樹霊(怖くない)
概要
投稿者が実家に帰った際に、甥っ子を撮影した映像。公園で遊ぶ甥っ子の背後の木々の中に人の顔が…
感想
ほんとにあった!呪いのビデオワースト10にエントリーしたい映像です。もっと顔らしく見える幹がどこか他にもあるでしょ!と思いました。
湖の底から(怖い)
概要
湖畔の夜、営業の終了したボート小屋に潜入し、勝手に夜の湖に漕ぎ出した投稿者の男性(菊池さん)と女性2人(宮崎さん、佐藤さん)一行。湖の中程にきたところで、突然ボートが揺れ出す。菊池さんのいたずらと思った女性2人は彼をたしなめるが、本人はそれを否定する。佐藤さんはこの瞬間、冷水をかけられたような冷たい悪寒を、背中に感じる。怖くなった彼らは岸へ帰ることにするが、船着場に到着後、ボートから降りる佐藤さんの背後に水面から半分だけ顔を出した女性の姿が…
この映像が撮影されてから、この3人は水の中に引きずり込まれる夢を見るようになった。さらに、佐藤さんは彼氏と一緒にこの映像を見たところ、その彼氏も同じような夢を見たというのだ。3人へのインタビューで実は佐藤さんの夢だけには、あの映像に映った女性が姿を現したという、衝撃の事象も発覚した。悪寒を感じたのも佐藤さん。そして不気味な女性が写ってしまったのも佐藤さんの背後。これは何を意味するのだろうか。
ボート小屋への取材を通じて、この湖ではかつて遊覧船の遭難で、多数の中学生が犠牲になる悲劇が怒っていたこと、溺れて亡くなる人が絶えないこと、最近の事故でまだ遺体があがっていない犠牲者がいることが判明する。
感想
初見では暗くてよくわからなかったんですが、テレビに近づいて見ると、はっきり写っていることがわかります。鼻のあたりくらいまで水面から顔を出す女性と思しき頭は、腐敗して崩れているようにも感じます。静止画より動いているほうがわかりやすい、これは結構怖いですよ。
湖は相模湖。ボート小屋のおじさんが語っていた事故というのは、「内郷丸遭難事件」だそうです。
楽しいはずの遠足で、冷たい水の底に沈んでしまうとは予想もしなかったでしょう。犠牲者のご冥福をお祈りします。
死神の告知(怖くない)
概要
夜中の公園でスケートボードの練習をする男女3人組。投稿者の友人は撮影に夢中になるあまり、道路に飛び出してしまう。そこに車が通りかかるが、ブレーキが間に合い、間一髪事故を免れる。倒れこんだカメラにはヘッドライトの激しい光が入り込んでいた。その中に一瞬ドクロのような不気味な白い影が写り込む。
この友人とは、その後連絡が取れなくなり、音信不通となる。実家に連絡を取ると、母親から入院しているという話が。見舞いに行こうと段取りしている間に、亡くなったという連絡がさらに入った。あのドクロの姿は、友人の死を告知していたというのだろうか。
感想
似たようなシチュの映像がありましたね。さて、映像ですが、そんなにはっきりドクロとわかるわけではなく、言われてみれば、って程度なので怖くはありません。しかも一瞬。でも、ちょっと違和感のある写り方なので異形な感じはします。
防空壕の奥から・・・(怖くない)
概要
自治体の職員風の二人が古い防空壕を調査する様子。防空壕は腐食が激しいらしく、土がボロボロ落ちてくる。すると、暗い奥の方から白い着物姿の人影が近づいて消える。
感想
ナレーションでは着物姿と言っていますが、ボケててわかりません。こちらに動いてくる少し前に、何か別のものが写っているように思えるのですが、やはりなんだかわかりません。
叫ぶ手(怖くない)
概要
江ノ島でサーフィンやってたら、なんか波間から手が出てた。
感想
超心理学会(そんなのあるのか?)的には貴重な映像なのかもしれませんが、地味すぎます。
振り返る地蔵(怖くない)
概要
女性がお地蔵様をなでる。立ち去る別のカットで先ほど撫でたお地蔵様の顔がこちらを向いている。
感想
人によっては怖く感じるかもしれません。ただ、ほんの一瞬であること、なんか合成くさいことから、まったく怖くはないです。信仰の対象であるお地蔵様をマスコットキャラクターみたいになでなでするのは如何なものかとは、思いました。
彼女の背後に・・・(すこし怖い)
概要
投稿者(金子さん)が彼女(古谷さん)と一緒に大晦日を過ごしている。仲睦まじい二人であるが、彼女の携帯電話にメールが着信する。古谷さんの目は一瞬曇るが、金子さんに心配をかけたくないのか、平静を装う。席を立った瞬間、壁に彼女を追うように視線を動かす、別の男の顔が写り込む。
実は古谷さんは、仕事で知り合った男性に執拗にアプローチをかけられ、それが最近エスカレートし、ストーカーの様相を呈してきたという。彼女によれば、写り込んだその顔は、彼に似ているという。この男の生き霊が、古谷さんを監視しているとでもいうのだろうか。
感想
男の顔が写っているのは、もう本当に、ほんの一瞬で、超スローにしなければわからないレベル。普通に観ていたら、まず絶対見つけられないでしょう。よく見つけたなという感じです。
ただ、その顔は古谷さんを目で追っているのが如実に分かって、結構不気味です。
それにしても、恐怖映像にたどり着くまで、この二人のラブラブな様子を見せつけられて、見ているこっちが恥ずかしくなります。金子さんさぁ、こんだけ彼女に「愛してる」言わせといて、あんたは言わないのかい!とも思いました。
呪われた病院(怖くない)
概要
サークルの部室を改装する際に、ロッカーから出てきたというビデオテープ。そのテープは赤いビニールテープでぐるぐる巻きにされており、「危険」と書かれた紙片と、お札が一緒にされていた。部室は、以前オカルトサークルが使用していたという。
このテープには、廃病院と思しき内部を探検するような映像が、記録されており、噂であろう403号室を目指しているようである。各部屋を調べつつ、403号室にたどり着くも、特に変わった様子はなかったが、途中で足音が聞こえると道中の一人が訴え、一行は言い知れぬ恐怖に、焦りを感じている様子が伺いしれる。まっすぐ伸びる廊下の異様さに、彼らはたじろぎ、引き返すところで映像は終わる。
その映像をよく見返すと、402号室の室内で、懐中電灯を左右に振った光の中に、女性の横顔らしき姿が映し出されていた。
感想
廃病院は以前にも登場した有名な廃墟、厚木恵心病院ですね。現在は取り壊されているはずです。
廃墟探検の一行は冷静を装いつつ、実は結構ビビっている様子が垣間見えて、それなりに不気味な雰囲気は出ていますが、いかんせん、写った女性の横顔が全くわからず、怖くありません。
仲間に入れて・・・(怖くない)
概要
高校生たちが母校の中学で行ったプチ同窓会の様子を収めた映像に、かつての同級生でいじめを苦に自殺してしまった子の姿が写り込んでしまったという。いじめの首謀者であった男子生徒(M.Sさん)はこの映像を見てから引きこもってしまい、学校にも姿を現さなくなってしまったという。
演出補の中晶子は彼に取材を試みるものの、家族にけんもほろろに断られてしまう。しかしながら、後に彼から連絡が入り、母校にて取材することに成功する。
M.Sさんは、いじれられっ子を自殺に追い込んだことを反省しており、罪悪感から引きこもってしまったことを吐露する。中晶子の説得により、彼に心から謝罪し、冥福を祈ることを提案。映像が映ったその場所で、M.Sさんとクラスの主だったメンバーが花束とお線香を備え、拝む場面でスタッフロールとなる。
最後にその映像が紹介される。じゃれ合っているM.Sさんの後ろ、教室窓に背を向いて立っている、制服を着た男子生徒が確認できる。その男子生徒は力なく振り向くと、次第に消えてしまう。
感想
正直引っぱった割には恐怖度低めです。結構はっきり写ってると思うんですけどね。
演出補(この頃から演出助手から演出補と呼ぶようになったみたいです)の中昌子氏が、家族に取材を断られて、しょぼんとしている姿が印象に残りました。
エピローグ(怖くない)
概要
黒狐と接触できたらしく、緊迫感の溢れる予告編が流れる。
感想
後に大げさ過ぎることが分かりますw
感想まとめ
怖かったのが「湖の底から」だけ、「彼女の背後に…」がちょっと怖かったけど、それ以外は全然怖くなかったという、極めて低調な巻でしたね。ネタがなかったんでしょうか。
まあ、こんなときももありますよ、次に期待しましょう。
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