はじめに
「フェイクドキュメンタリーQ」9本目の「悪質なイタズラか?玄関先に置かれる献花の謎 – (Flower Offering)」を視聴しました。てか、長いタイトルですが、タイトルコールで表示されるのはシンプルに「献花」。もうこっちが真のタイトルなんじゃないの?と思うようになってきました。
という事で、記事タイトルは今回から短い方でいきます(笑)。
概要
テレビの地方局、ローカル番組の取材映像らしき街角インタビューの光景。インタビュアーは、日常で困っていること、嫌な事をテーマに次々と話を聞いてゆくが、一人の中年男性の奇妙な悩み事に注目する。
その悩みとは、毎週のように自分が住んでいるアパートの玄関に花束を置かれる、というものであった。単身赴任で一人暮らしだというこの男性、Sさん宅に訪れた取材班は、捨てるつもりだったその花束に奇妙なものを発見するのだが…。
感想(ネタバレ)
ここからネタバレです。
単身赴任で一人暮らしとはいえ、妙に寒々しいSさん宅で、ゴミ袋に突っ込んであった花束を解体するのですが、どう見ても仏花。そのしおれた花束は、何やら白い紙を細く短冊切りしたものが巻き付けてありました。それを復元すると、なんと1枚の写真。室内で3人の子供たちを写したような写真ですが、真ん中の人物、おそらく女の子の顔だけこすり取って白くなっているものでした。
こっわ!
そんな怖い写真を根元に巻き付けてある花束なんて、めちゃめちゃ怖いと思うのですが、Sさんの反応はなんだか鈍く、当然心当たりがないという答えしか返ってきません。取り敢えずアパートの玄関付近に監視カメラを設置して様子を見ることになりますが、それ以来玄関に花束が手向けられることはなくなってしまいました。この番組は、心霊ドキュメンタリー番組でも何でもないためか、そこで取材は終了してしまい、花が置かれることはなくなったが、Sさんはすぐに引っ越したそうです。
ぼうっと観ていると「それだけ?」って感じですが、いろいろ気が付いたので以下に述べますね。
- Sさん、取材時も外出時も常に手ぶら
- Sさんの部屋、生活感なさすぎでガスコンロすらない(電子レンジはあり)
- Sさんの部屋、なんか床を貼り換えた形跡ない?
- Sさん、こんな怖い写真が花束に巻き付いていたのに反応薄っす!
- Sさん、外出時は鍵もかけないのに、帰りは鍵開けて部屋に入る。どゆこと?
- Sさんの玄関先に取り付けたカメラ、最後の方ではちょっとアングルが変わっている
- Sさんの部屋に最初取材したとき、窓から取材陣に手を振ってくれるのだが、部屋で外したネクタイをわざわざ締めなおしている。しかも違う柄。
- 監視カメラに映る、階上の住居者らしき女性。階段で降りてきた彼女は、ドアの貼り紙をまじまじ見てから降りていく。なんか怪しい。
- Sさん宅。最後の取材時にSさんの後ろに黒い人影があるぞ
- 最後の取材で窓から手を振ってくれたSさんの後ろにも黒い人影
- 最後の最後。終わる直前にSさんの取材時の会話が音声のみ紹介される。最初は「悩みとかそんなものない」と言ってたのに…
とまあつらつらと書き込みましたが、背後の黒い影以外は、「絶対これおかしいありえない!」ってのは何もないんですよね。些細なおかしい点は気になるものの、事象の全体像は全く見えてこず、ただただ、不気味さや不可解さが際立って怖いですね。これぞ「Q」の真骨頂なのでしょう。
もう一つ、今までの他の動画と異なり、この動画だけYoutubeのキャプチャが丁寧に設定されています。実はこのエピソード、「Q」の中では一番最初に完成しており、「Q」としてシリーズ名が決まる前に一時期先行公開されていたらしいのです。最初期なので、試みとしてキャプチャーを設定していたのでしょう。一番最初に完成していたという情報は以下の記事に記載されていました。
さて、結局花束が置かれていた事象は何を意味するのでしょうか。監視カメラに1回だけ写る、上階の居住者の女性が怪しいかなと思います。昔この部屋で何かがあって、そこ棲む何かを抑え込んでいたのかなと。上階の女性は貼り紙と監視カメラを見てその行為をやめたため、Sさんの背後に人影がいるようになった…、とか。
今回も良かったです。
「Q」では初めて場所が特定できました。Sさんのアパートも特定できましたが、こちらは今も住んでいる人がいるので紹介はできません。と言うわけで、最初にインタビューシーンがあったアーケードです。広島市の繁華街で、Sさんのアパートもわりと近くです。
それでは。
コメント
Qのシリーズ、自分も一通り観てみました。
この話では、Sさんの部屋の背後に見える黒い影ですが
何度か映り込む最初の場面では、見てるうちに影というよりは物体っぽく見えてきて変な違和感がありました。
窓から手を振る場面では、やっぱり影なんでしょうけれど。
(おそらくそれは問題ではないという気がしますが)
このシリーズは、非常にオーソドックス、ベーシック、シンプルな印象です。
そして霊体等の現物がもろに現れることはなく、結局何か決定的な事象が起こることもない
(それが従来の心霊ものとは大きく違う、オーソドックスではない点とも言えますが)。
YouTubeのコメ欄には、本当のホラー好きとおぼしきユーザーたちから絶賛のコメントが寄せられていますが
みんな一周回った先にこういうのが好きになるのかな?と、もともとホラー好きな訳でもない自分は少し戸惑いも感じます。
心霊映像の、霊が確認できないやつ、よくわからないやつ、ショボいやつ、余計な場面ばかりが長いやつなど、『ほん呪』によくありがちなハズレ映像と紙一重という感じもします。よく作り込まれているのはわかるので、観てしまいますが。
みっつさんどうもです。
>結局何か決定的な事象が起こることもない…
これが大きな特徴で、エピソードに漂う余韻と言うか様々な解釈が楽しめる、という事でしょうね。
ちょっとぼんやりし過ぎているきらいもありますが。
また、コメント等によりレスポンスの速い意見や感想が聞けるのが配信ならではと言う感じがします。
まあ、短いのでストレスなく見れるのが良いかなと思っています。