はじめに
「心霊闇動画5」のレビューです。前々巻から少し面白くなってきたものの、前巻はイマイチでしたが、今回はどうでしょうか。
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バンジージャンプ(怖くない)
概要
バンジージャンプにチャレンジしている投稿者を彼女さんが撮影。手前の崖から…。
感想
手前のコンクリートブロックみたいな崖から、半透明の指が出てきて消えます。本当のガチに写ったなら怖いのかもしれませんが、よくあるパターンでエンタメとしてはインパクトがありません。
ただ、伸びてきた指先が、力を失ったように消えていく動きは、なんというかちょっとだけ感慨深いものを感じました。
夢の中の女(ちょっとだけ怖い)
概要
投稿者の職場の先輩が残した映像。この先輩は起きたら全然違う部屋にいたり、部屋が散らかっていたりで自らが夢遊病にでも罹ってしまったのかと感じていた。そこで部屋に定点カメラを設置して、自分の寝ているさまを撮影したのが今回の投稿映像である。
この男性は、この映像が撮影された当日に、ベランダから飛び降りて自ら命を絶ってしまう。シナリオライターとして芽が出なかった事を苦にしたものである、と片づけられたが、その前に執筆中の台本に登場する女性に、殺されるという夢を見続けていたそうだ。この女性は実在のモデルがいるそうである。
男性の就寝中の映像には驚くべきものが記録されていた。
感想(ネタバレ)
この男性が眠った後、そこから幽体離脱のように黒い影が、まるで彼がむっくりと起き上がったように立ち上がり、カメラの視界から去っていく。そしてしばらくすると、ロングスカートの女性が現れ、男性を覗き込むようなポーズをとり、また去っていく。その後男性は、操られたように起き上がり、カメラに視線を向けるとレンズにパリッとひびが入ってしまいます。そして起き上がった彼はベランダのある部屋の奥へと消えてしまいます。
映像に起こる現象は盛りだくさんなのに、あまり怖くはありません。ただ、レンズが割れてしまったときにはちょっとびっくりしました。
そして彼を覗き込む女性のポーズがなんか変です。奇妙な怖さがある…と言えなくもありませんが、ちょっと滑稽に感じてしまいました。いや、あのポーズ変でしょ(まるで体育の前屈姿勢)。
踏切(ほんのちょっとだけ怖い)
概要
曰く付きの踏切。車が通りかかり、激しいヘッドライトの光で画面が真っ白になった時、人の顔らしきものが写り込んだ。
感想
概要のとおりでよくあるパターンの映像です。顔自体は不鮮明なものの、ちょっとだけ不気味でしたね。
始発電車を待ちながら(怖くない)
概要
始発を待ちながらだべっていたら、大きく開けた女性の口の中に目玉。
感想
口の中に目玉です!
その目玉に人影が写っているとのことですが、これはよくわかりませんでした。
解体業者(雰囲気怖い)
概要
解体予定の一軒家に業者の男性が事前調査に入る。この家には夫婦とその両親の4人家族が住んでいたが、不慮の交通事故で全員この世を去ってしまったという。夜逃げと言うわけでもなく、死期も悟っていなかった事で家の中は生活の痕跡があふれ、今にも家人が帰ってきそうである。
男性が一階を調べていると、二階から足音がする。だが二階に上がってみても誰もいない。階下に戻ると誰もいないはずなのに、何故かキッチンの蛇口が開けられ、水道の水が勢いよく流れている。そればかりかトイレの水を流す音まで聞こえてきた。当然トイレの扉を開けても誰もいない。
男性が調査の完了を報告するためか、日付と場所を呟いて自分の顔を自撮りすると、その背後にこちらを伺うように黒い人影が動いた。
感想(ネタバレ)
怖い幽霊が出てくるわけでもないのですけれども、家の中身がたった今外出したばかりのように生活感があふれていて、もの悲しいというか切ないというか、陰鬱な気分になってきました。男性の背後の人影も、まるで生きているように動くので、生々しくて雰囲気が怖いですね。
調べているシーンで、何か出てくるのではないかとドキドキします。
ただこの男性、あまり真剣に調べていませんね。メモして目録でも作らないと(笑)。
リゾート施設(怖くない)
概要
ホテルのプールで家族と遊んでいたら、建物から真っ逆さまに落ちてくる、女性と思しき姿が写り込んでしまった。当然その時には気が付かなかったし、騒ぎにもなっていなかった。
感想
手足をバタバタさせたりすることもなく、何の抵抗もなく、まるでこの身を任せるように、女性らしき人が落ちてきます。地面に落ちた瞬間は、すぐにカメラが右にパンしてしまうので写っていません。
スクイズのバッドエンド(ゲーム版)の一つを思い出してしまいました。
ミュージシャン(笑)
概要
ストリートミュージシャンがギター片手に胡坐をかいて歌っている。カメラが回り込むと、お尻のところに…。
感想(ネタバレ)
お尻のところで首を振り振りしている青白い生首があります(笑)。なんか弾き語りのリズムに合わせて首を振っているように見えて笑ってしまいました。映像をストップしてズームした顔はちょっと怖いんですけどね。
内見(怖い?)
概要
賃貸マンションを内見しているカップル。このマンションは曰くつきらしいのだが、この部屋自体は事故物件と言うわけではないらしい。
カップルの男性は、このような事を気にしない質であったが、女性は若干気にしていた。部屋は綺麗に整えられ、家賃も割安であったため、二人とも契約に乗り気な雰囲気になる。だが、部屋のエアコン室外機の設置場所検討の為、不動産屋と男性が外に出てしまい、女性一人ががらんとしたその部屋に一人取り残される状況になってしまった。
他には誰もいないはずなのに、彼女は後ろの押入れが閉まるような音を聞いてしまう。何の気なしに押入れに近づき、開けても中には誰もいない。だが、突然足を掴まれた感覚に陥り、カメラを向けると…。
この部屋には若い夫婦が住んでいたが、その夫婦の妻をストーカーしている男が隣に越してきた。そして男はその部屋で自殺してしまったというのだが…。
感想
女性が足を掴まれ、思わずカメラを向けると、押入れからにょーんと伸びた二本の腕が足を掴んでいる姿を捉えてしまいます。女性が驚いて倒れ込むとすぐに消えてしまいますが、今のは何だったんだと再び押し入れにカメラが向くと、上段に灰色の男の顔が出てきます。
にょーんと伸びた二本の腕は控えめとは程遠く、がっちりと腕を伸ばして掴んでいるのが印象的。これでもかと自動販売機から伸びてきた腕のエピソード(心霊闇動画3:自動販売機)を思い出します。なんか派手で良いです。
でも肝心の男の顔は、はっきりとし過ぎていて、灰色のドーランを塗りたくった芸人か何かに見えてしまい、恐怖度はイマイチ。いや、派手で良いんですけど、ちょっとやり過ぎの感があります。
曰く付きの部屋に、思いがけず一人取り残されてしまった状況は、なかなか雰囲気的に怖かったのですが…。このあたりのさじ加減は難しいですね。
感想まとめ
前巻に比べると、少しパワーが落ちた感があります。最後の「内見」は雰囲気が良かったのですが、ちょっとやり過ぎでシラケてしまいました。インパクトはあるのですがね。
その他では、「解体業者」が少し印象に残りました。次巻に期待します。
それでは。
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コメント
始発電車を待ちながらのエピソードはXXX NEO12のマンインザメイズを思いださせますねw XXX の新作は6月ごろなので楽しみにさせていただきます。
僕も思い出しました。
雰囲気が全然違いますけどね。
6月まで虚無期間です。