はじめに
「ほんとにあった!呪いのビデオ BEST10」のレビューです。キャッチコピーなのかサブタイトルなのかわかりませんが、「『ほんとにあった!呪いのビデオ』製作委員会スタッフが選ぶ!」という煽り文句がパッケージにあり、いやが応にも期待してしまいます。さらに「劇場版」だそうです。
尚、この作品の性格上ラインナップ自体がネタバレになってしまうと思うので、まだ観ていない方はここから先のスクロールにはご注意ください(ネタバレ防止BOXはAMPページでは効かないみたいです)。
エピソードラインナップ
それではエピソードのラインナップです。ランキング形式なので1位が一番上ですが、紹介順は10位からです。
- 疾走!(ほんとにあった!呪いのビデオSpecial5)
演出:児玉和土
構成:児玉和土、藤屋敷隆 - 余命(ほんとにあった!呪いのビデオ21)
演出・構成:福田洋平 - 廃神社(ほんとにあった!呪いのビデオ23)
演出・構成:児玉和土 - 夜の警備(夜警)(ほんとにあった!呪いのビデオ51)
演出・構成:岩澤宏樹 - 吊り橋(ほんとにあった!呪いのビデオ58)
演出・構成:菊池宣秀 - かくれんぼ(ほんとにあった!呪いのビデオ71)
演出:福田洋平、寺内康太郎
構成:佐上佳嗣、寺内康太郎、福田洋平 - 頭のおかしな老人(ほんとにあった!呪いのビデオ14)
演出・構成:坂本一雪 - 首の家(ほんとにあった!呪いのビデオ45)
演出・構成:岩澤宏樹 - 犬の散歩(ほんとにあった!呪いのビデオ32)
演出:児玉和土(テロップ上は無記名) - 作業服の男(ほんとにあった!呪いのビデオ2)
演出:中村義洋
構成:中村義洋、鈴木謙一
というもの。
それぞれの項目には僕がこのサイトでレビューした記事へのリンクを貼ってあります。
感想
オープニングはちょっとグロくてキモいところもあるけど、長過ぎもせずまあまあと言ったところ。
で、ラインナップですが中々の王道チョイスだと思います。大きな不満はありませんが、何故「不気味な女」や「ニューロシス」「邪眼」が無いのだ、とかは感じましたね。ですが、各ディレクターが選出したと言う建前になっており、自分の担当したエピソードは何個も選べない(児玉氏は3本選出されてますが…後述)わけで、ある程度は納得できます。尚、「ニューロシス」はのちに発売される、「BEST OF BEST」に収録されることになります。
順位はともかく、このラインナップで異議を唱えるとすれば、「かくれんぼ」「頭のおかしな老人」「犬の散歩」の3エピソードとなります。「かくれんぼ」「頭のおかしな老人」の2つは、とても味のあるエピソードで、私は結構好きな作品ですが、怖さ的には抑え気味なので「BEST10」という作品にはちょっと、と言う感じですかね。「犬の散歩」は投稿者の愛犬の名前が「シーザー」と言うことで、どうしても笑ってしまうのが難点です。↓詳しくは下のリンクをどうぞ
この「犬の散歩」ですが、ラインナップされている他の各エピソードは、演出や構成に関わったスタッフがクレジットのようにテロップで表示されるのですが、このエピソードのみ収録タイトルしか表示されていません。本来ならば児玉和土氏が担当しているはずなのですが、どう言うことなのでしょうかね。ちなみにこの「犬の散歩」を含めれば、このBEST10で児玉和土氏が、3本も採用されていることになります。
順位的には「疾走!」より「廃神社」の方が怖さ的には上かなと思います。このラインナップの中で僕なりにランキングすると、
- 廃神社
- 夜の警備(夜警)
- 疾走
- 首の家
- 吊り橋
- 余命
- 頭のおかしな老人
- かくれんぼ
- 犬の散歩
- 作業服の男
こんな感じですかね。まあ感じ方は人それぞれですから。
あと「夜の警備」は当初のタイトルが「夜警」から改題されたものです。なので画面上のタイトルが「夜警」になのに、ナレーションでは「夜の警備」になっています。なんで改題する必要があったのでしょうかね(しかも映像では修正していない)。
この「BEST10」と言うタイトルは、今までの「ほん呪」のなかでも美味しいエピソードが詰まっていますので、初心者には入門編として最適で、オススメですね。逆に良いこと取りすぎて、本編を改めて見ると、ちょっとがっかりしてしまうかもしれませんが…
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